「 2005年盛岡泡盛セミナー&試飲会 」 参加


今日はワンパインさんで開催された「泡盛の会」に参加させて
頂きました。

いやー、いろいろと参考になりました。


『 2005年盛岡泡盛セミナー&試飲会 』

場所 : ONE PINE(ワンパイン)

時間 : 19:00~

会費 : 5,000円

参加者 : 約27名


今回、講師をして下さった方は一関市で酒屋さんを営んでい
る、千葉岳志さんであります。

千葉さんは、2002年頃から本格的に泡盛に興味を持ちはじ
め、翌年の1月から実際に沖縄に足を運び、いろいろなことを
自分で調べはじめました。

その後今日までに、泡盛を造っている47酒造所と1組合のうち、
調査を断られた2ヶ所を除く46ヶ所に足を運んだそうです。

各蔵元さんから様々なデータを入手するなどし、泡盛について
かなり熱心に研究されている方であります。


今回は飲み会と言うより本当に「セミナー&試飲会」と言った感
じでしたねー。

まず乾杯の前に瑞穂酒造さんの泡盛についてのビデオを約15
分ぐらい見ました。

麹についてや泡盛の製造工程などが放映され、あらためて勉強
させて頂きました。

ビデオの最後に琉球王朝の最後の王様が「泡盛をただの名産品
としてかたずけてしまうのはあまりにももったいない。泡盛は私達
の国にとって大切な”宝”である」と言ったそうです。

コメントの内容は、はっきりと覚えていないのでもしかすると少し
違うかも知れませんが、沖縄の方にとって泡盛というお酒はただ
のお酒ではないということです。

歴史と文化が溶け込んだ大切な大切なお酒なのであります。

さて、ビデオが終わると乾杯用の泡盛が配られました。

アルコール度数”10度”の泡盛であります。

10度?

こんな度数の低い泡盛があるんですね。

お恥ずかしい話ですが、初めて知りました。

このアルコール度数10度の泡盛、「おとおり(お通り)」と呼ば
れ沖縄(宮古島地方)独特の飲み方、宴会をする時、お酒を
飲む時に用いられている度数の低い泡盛であるようです。

ちょっと気になったので少し調べてみました。

「おとおり」(お通り)とは、宮古島地方独特のお酒の飲み方で、
宮古が誇るひとつの文化である。そういう言い方がより正確か
も知れないと書かれておりました。

宮古で宴会があると、その人数がどんなに大規模であっても、
逆に友達や親戚同士2~3人の小規模であっても必ず「おとお
り」が回るそうです。

宴会になるとまず誰かがやおら立ち上がって、「おとおりを回
す」と挨拶をします。この挨拶の内容ですが、今飲んでいる宴
会の主旨やら日常の話題から政治問題に至るまで....。

挨拶の口上が終わるとこの人は自分のコップに注いであるお酒
を一気飲みし、次に宴会に参加している一人一人全員にお酒と
コップを持って回っていく、回って行った先では、まずこの人が、
自分で持ってきたコップ酒を再び一気飲みした後、この空コップ
にお酒をなみなみと注ぎ、相手に飲ませます。もちろん注いでも
らった相手は一気に飲み干さなくてはいけません。飲み干した相
手はその空コップを回ってきた人に返して、又なみなみとお酒を
注いで返杯します。これを「おとおりを返す」と言うそうです。

お酒の弱い人には、まさに地獄かもしれませんね(笑)。

と言っても10度で量も少しでしょうからねー。

学生がやる一気のみ大会とはちょっと違う気がしますけどね。

どうなんでしょう(笑)。

しかし、「おとおり」は宮古島地方独特の大切なコミュニケーション
手段であり、島の人達と仲良くなるには欠かす事ができないもの
であるそうです。

なんか楽しそうでほのぼのとした情景が浮かんできました。

お酒ってもちろん味わって楽しむものでもありますが、人と人を
つなぐ大切な飲物でもあるんですね。

今回の泡盛の会は、そんな素敵な「おとおり」の雰囲気を取り入
れ、10度の泡盛の乾杯でスタート致しました。


さて、試飲会のスタートです。

今回、30種類以上の泡盛がテーブルに並びました。

流石に全部飲んだら酔っ払って味が分からなくなると思いました
ので、見たことのないラベル、今まで飲んだことのない泡盛を優
先的に試飲させて頂きました。

と言っても結局8~9割近く頂いちゃいまして、帰るときにはかな
り気持ちよくなっちゃってました(笑)。

どんな泡盛を飲んで、それぞれの泡盛がどんな印象であったか。

ん~。

それを書き始めちゃうとまた長くなっちゃうので、今回は止めとき
ます。

でも、それぞれに特徴があり、みんな美味しかったです。

今回はいつもお世話になっているyu-saさんや地酒Bar蔵さん
も参加されていて、いろいろと楽しいお話ができました。

お酒好きの方と話しているとほんと楽しいし、時間があっと言う間
に過ぎてしまいますね。

そんな訳で、飲むより話に夢中になってしまって.......。

そしたら、まだ全部飲んでないのに終了になってしまって....。

最後、みんなが帰った後に一人居残っていろいろと試飲させて頂
きました。

でも飲みたい奴が、もう無くなっちゃってたりして.....。

とほほ.....(泣)。

またの機会にお預けです。


しかし、今回の会は非常に有意義でありました。

珍しい泡盛も沢山試飲させて頂きましたし、楽しくお話もできま
したし、泡盛についてもいろいろと勉強させて頂きましたし。

今回、この会にお誘い下さったヨッシーさんはじめ、企画そして
会場を提供してくださったワンパインさん、貴重な泡盛を提供し
て下さり、分かりやすく泡盛のことを教えて下さった千葉さん。

本当にありがとう御座いました。

この場を借りてお礼申し上げます。


今回、勉強させて頂いたことはしっかりとお店に持ち帰り、少し
でもお客様の満足度アップにつながるよう、これからも頑張り
たいと思います。

今度は自分が先生になって、うちのスタッフに伝えていくことも
必要ですね。
by tencho_nikki | 2005-11-09 23:00 | 焼酎 Log


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