とにかく、今、胸がいっぱいです。
本当に、嬉しくて。
今日の事、今のこの気持ち、ちゃんとブログに書かなきゃ。
2012年10月31日(水) 20:38
このテーブルで過ごした、大場さんとの時間。
驚き、そして、喜びの一時でした。
紐をとき、厚紙のケースを開けると、まず薄っすらと「黒
ヂョカ」の文字が。
お!
本当に一瞬の出来事でしたが思わず私は息をのみました。
ロゴの上にかけてあった半紙をゆっくりとめくると、そこに
は、黒ヂョカの新しいロゴが。
おー、いい。
そのロゴは正方形の中に描かれており、上半分に「本格焼酎
黒ヂョカ」の文字が、そして下半分に人や動物、太陽などの
絵が描かれておりました。
微かに感じたインクの匂い。
今日彫って、今日摺ってきた。と、大場さん。
出来たてホヤホヤです。
微かに漂うそのインクの匂いが、生々しく、大場さん、
今月中にという言葉、ちゃんと忘れないでやって下さっ
たんだなーって。そして、届けて下さったんだなーって。
これは当たり前の事かも知れませんが、それでもお忙しい
中、ちゃんと期日までに持ってきて下さって。
だからこのインクの匂いはある意味、私との約束をちゃん
と守って下さったというその証である訳で。何といって
表現したらよいか分かりませんが、とにかくとても嬉し
い気持ちでした。
大場さんとビックハウスの横でばったり会って、その時
お店のロゴを作って頂けるという話になって。
あの時は、まさかここまでのものが出来るなんて...。
太陽
波
音楽
海
星
酒
黒ヂョカ
一人の男
一人の女
一匹のネコ
一羽の鳥
一艘の舟
夜
昼
偶然とは恐ろしいもので、私が常日頃、特に強く意識して
いるものが、なんと全てこのロゴの中に描かれていました。
特に最後に説明して頂いた、昼と夜(陽と陰)のことに
ついてなど、誰にも話したことないのに。
本当にビックリです。
大場さんに道で会って、その時ロゴの作成をお願いして、
もちろん大場さんの大ファンだし、大場さんに作って頂いた
ものであれば、内容はどうあれ、私はそれだけで大満足
な訳で。
だから、あまり多くの要望はしませんでした。
半紙をめくりまず目に飛び込んできたのは「黒ヂョカ」の
大きな文字。「本格焼酎」とのバランスもよく、太さも丁度
いい。そして何より、文字自体に味がある。
今まで自分でロゴを作ろうとして、何度もチャレンジしてみ
ましたが、結局納得のいくものが出来ず...。
やっぱり、流石ですね。
ちなみに、今回作って頂いたロゴのデザインはこちらです。
太陽。
あれ?これは涙ですか?
え、泣いてるんですか?
太陽は孤独。ある有名な詩人がそう唄ったそうです。
そして、その言葉に大場さんも共感して。
実は今回描いたものは全て一人なんだよ。と大場さん。
酒場。
酒場のイメージ。
その哲学。
強さの裏側にある弱さ。
楽しさの裏側にある寂しさ。
一人で飲む酒。
みんなで飲む酒。
カウンターでの楽しい一時。
お客様も楽しくて、私も嬉しくて。
落ち着いた照明、JAZZの音楽。
私の色。
黒ヂョカというお店。
飲み屋さんのロゴに太陽が描かれていること自体
珍しいと思いますし、その太陽が涙を流している
絵はまずないでしょうね。
その斬新さと、どこか意味深な雰囲気がすごく
好きだし、太陽の表情とこの一粒の涙の中に、
実は酒場の本質や醍醐味が、ちゃんと語られて
いるという。
すご過ぎる。
最近、なんでだろう? と思うことが一つありま
す。それは地球から見える星の大きさのこと。
宇宙には無数の星が存在していて、その大きさは様々
なはずなのに、なぜか地球から見える星の大きさは、
大きく分けて2種類しかないということ。
例えて言うと、一つは点で一つは500円玉。
これってやっぱり不思議だよなー。
あれだけ星があるのに1円玉ぐらいとか、考えて
みたら一個も無いもんなー。
しかも、夜に一つ、昼に一つ。
んー、きっと何か意味があるんでしょうね。
私は自分でお店をやるようになってから、特に食や
お酒、そしてその元となる自然やその恵みについて
、深く考えるようになりました。
例えば基本的な水や空気、また太陽のことについても。
昼間にたった1つ光る星、太陽。
太陽を直接見てはいけないと思いつつ、その存在が
気になって、ついつい眩しさをこらえてじっと見つ
めてしまいます。
ほとんどは夕暮れ時ですが、じーっと見ていると、
白い丸い玉が見えてきます。
これが太陽。
そう思いながら、じっと見ています。
この世で何が一番ありがたいって、私は太陽以上に
ありがたいものは無いと思っています。
もちろん、全てのものがありがたいのですが、でも
やっぱり太陽は特別。
だから私はそれを、ついつい見てしまいます。
YouTubeで自然環境や原発関連の動画を見ていたら、
ある先生が「太陽が今まで月末に請求書を送って来た
ことがありますか?」というお話をされていました。
ははは。それはもちろん送って来る訳ありませんが、
いろいろ考えさせられます。
当たり前に日が昇り、当たり前に日が沈み、日が昇っ
たからといっていちいち感動して、号泣したりはしま
せんが、日が昇るということが、どれだけありがたい
ことか、計り知れないものがあります。
しかし、それだけありがたい太陽の光に対して、
今までどれだけの感謝ができていたのか?
太陽が輝き、緑が育ち、その環境の中で自分も生かさ
れているのに。
大場さんの版画の太陽は泣いていました。
実際の太陽も、もしかしたら泣いているかも知れません。
私達はこれだけ太陽からの恩恵を受けながら、太陽の
存在を忘れ、自然を汚し。
自然を汚し。言ってみれば私もその一人。毎日排気ガスを
撒き散らしながら車で移動し、電力会社が作った電気を使い、
何不自由ない贅沢な暮らしを、日々送っています。
でも、今のままじゃいけないと思うんです。
自分が何もできていなくて言うのもなんですが、自分が
お店をやることで、少しでも自然の恵みを感じて頂けたら。
そんなことを思っています。
えー...。
今ふと思ったことがですが、考えてみると私の部屋にたった
一枚飾られている油絵にも太陽が。
それに、考えてみるとこのブログに使っているロゴ写真にも
太陽が。
そして、今回のロゴにも。
んー、なんか不思議。
油絵は確か25歳ぐらいの時に購入したもので、購入した時
はもちろん、特別太陽に思いがあった訳ではありませんが、
もしかするとその頃から、無意識のうちに、何か太陽に惹か
れるものがあったのかも知れません。
いずれにしろ、自分のお店のロゴに太陽の絵が描かれていた
ということが、たとえ偶然にしろ、私はとても嬉しかった訳
です。
さてさて、太陽1つだけでこんなに長く語ってしまいました。
ぽりぽり。f(^_^)
全て語ったら、このブログ一体いつ終わるんだろう。
んー...。
でも、今回だけは頑張って書こう!
私は今でもそうですが、活字を読むことがとても苦手です。
若い頃は新聞もテレビ欄しか読まず、そしてそんな私のこと
を母は心配し、時折、新聞の切り抜きを、私の机の上に置く
ようになりました。
そしてある日、詩の切り抜きが置かれていました。
切り抜きを見た日がいつ頃のことなのか、その切り抜きが
今どこにあるのか、正直全く覚えていませんが、ただその詩
のタイトルと、その詩の内容については、今だに忘れること
が出来ず、今も私の中で生き続けています。
正確な詩の内容をお伝えできないのがとても残念ですが、
その詩はだいたいこんな感じでした。
ある静かな湖に一つ石を投げ込んだ。
するとそこに波が発生し、どんどん広がった。
また一つ投げ込んだ。
するとまた、その波がどんどんと広がった。
良い石。
悪い石。
投げればその波はどんどんと広がって行く。
良い石を少しずつ。
一つでも多く、投げよう。
ちなみに、この詩のタイトルは ”波紋”でした。
世界中から見れば、私という個人はすごく小さな存在で、
石を投げても、そこに広がる波紋はきっと小さいもの。
でも、良い石を少しずつ、一つでも多く投げたい、そう
今でも思っています。
例えば、お客様に「ありがとうございます」。
その一言が、もしも心から言えたとき、きっとそこに
小さな良い波が生まれんだろうなーって。
美味しいお酒や美味しいお料理をお出しすること。
もちろんそのことがやりたくて私はお店をやって
おりますが、でもそのことも含めて、一番根っこに
あるものは、この”小さな良い波”であります。
小さな石から、ゆらゆらと広がっていく波紋。
それはとても弱々しく、ゆっくりとしたイメージ。
でも、その波からまた別の波が生まれ...。
世の中には、悪い波も沢山あって、もしかするとそんな
悪い波に打ち消されてしまうのかも知れません。しかし
、それでも小さな良い波の力を信じて、これからも頑張
って行きたいと思うのです。
人生は波。
大場さんもそうおっしゃっていました。
今まで生きてきて、沢山いい事もあったけど、やなこと
も沢山あったりして。
そして辛い時があったとき、私はいつも「人生は波だ!」
と自分に言い聞かせ、その辛さを乗り越えて来ました。
上がったり下がったり。
*書込み中